「終活」を考える

 「終活」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
前事務所(岡山パブリック法律事務所)では、成年後見の事件を多数扱っていました。通常、成年後見事件は被後見人の方がお亡くなりになるまでお付き合いするので、「死」ということに良く直面したりします。
 「終活」という言葉自体は、週刊朝日という雑誌から生み出されたということで、一般的には、自分の葬儀やお墓の準備、遺言、生前整理、延命治療についての意思表示など人生の終わりにする活動を広く指しているようです。
 弁護士の業務としては、遺言や成年後見などの法律問題が関わってくると思うのですが、今回は、そのような法律問題ではなく、一般的には人生の終盤だと言われる時期に来た時の自分の身の処し方やそのときにどんなことをしたいのか、という意味での「終活」について、私自身がちょっと考えていることを書いてみたいと思います。


 何歳なのかは、人それぞれだと思いますが、私は、いずれかの段階で、「死」というものについて静かに考える時間が必要なのではないかと思っています。それは、宗教とは関係なく、誰かを奉ったり、誰かのいうことをそのまま鵜呑みにするのでもなく、自分で静かに考える時間ということです(このことは今までも無意識的にされていることなのかもしれませんけれども。)。
 そして、そのときには、衣食住といった物質的な面について、あまり煩わされることなく、静かに自分自身と対峙する時間がもてるようにするべきではないかと思っています。


 日本には、老後の生活を維持するために、年金制度等がありますが、2つの意味で腑に落ちない制度だと思っています。
1つ目は、年金制度自体が不十分であり、必ずしも、年金で老後の物質的な面を維持することができず、そのために若い世代を徒に不安にさせている点です。もう一つは、この制度自体が国というか、上(国など)からの公的な制度であるせいか(下からというか民間の自発的な制度ではないため)、どうしても表面的・形式的な公平性に配慮しなければならず、硬直的で柔軟性に欠ける制度になりがちということです。
 諸外国にも老後の生活を維持するためのいろいろな制度があるようですが、個人的には、国家に期待しすぎる制度には疑問を感じます。

 どのような形で老後?の生活を維持するのが望ましいのか、それはともかく、私の夢のひとつは、誰もが、いずれかの年齢に来た時に、衣食住について気にすることなく、誰かに強制されることなく、ただ、静かに自分自身と対峙して、「死」について考える時間(考えなくてもよい)がもてるような自然な受け皿を作りたいということです。

 

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